皆さんは買い物したことありますか?どの人でも家で個人、もしくは会社で買い物する事は必ずあります。その買い物、満足していますか?
会社であれば、調達部門・資材課・間接調達で多部門の方々が調達をしています。会社のお金を使って長く調達にて部品の調達担当を任され、約1000億円程調達をしてきた苦労・経験・どうやって問題解決してきたのかをお話していきたいと思います。
- 買い物とは
- 需要と共有について
買い物とは
個人で牛を一頭買いして生活をする人はいませんよね。金額が大きすぎる、賞味期限が過ぎてしまいおいしくすべてを食べる事が出来ない、解体する場所も経験もない、そもそも購入ルートを持ち合わせていない等があって買えません。
では、皆さんは週に2回、4回と回数を分けて決めたスーパーへ買い物を行くことになります。電車で行く人、通勤通学の帰りに買う人、主婦で時間を見つけて買い物に行く人それぞれですが、次回までに必要なお肉や野菜、そのほか調味料など必要なものだけ、もしくは非常食も含めて購入することになります。それが仕事では調達計画であって、購買発注であります。家庭では非常に多くの人が実践できています。ただし、在庫の情報が抜けており、同じものを買ってしまった、賞味期限を過ぎて腐らせてしまった。などいろんなトラブルはつきものです。
賞味期限を守るために、会社では在庫管理がなされ、先入先出と入出庫時は伝票処理をやらされます。また家では家計簿をつけたり、毎月の食費の予算があり決められた中でやりくりをしています。偶には贅沢な外食も入れながら生活をされているのではないでしょうか。
私は持ち合わせていませんが、ヘソクリなる物も世の中には存在しているようで、個人では許される範囲でも、会社では許されません。ガバナンスが効いていない事になります。そうなると、横領や脱税など事件の方向に流れていく事が多々発生しています。
結論として、買い物とは、必要な時に必要なモノ(形を整えてもらう)を必要な量だけ必要な所に良品を収める事である。そして、次いつ買い物をするか判断をしていく事である。
こう聞くと簡単な事ではあるが、実際会社でオフィスで上司から与えられた仕事として進めていくと、以外にも当たり前のことが出来ていない人が多い。
需要と供給について
先ほどの牛一頭についてですが、例えばタンは、アメリカ・オーストラリアなど海外では食べられることが少ないです。なので日本人は他の部位より安く購入する事が出来ます。が、最近では日本人がおいしく食べているのを見たり、旅行で日本に来て焼き肉屋で出されたタンを食べて、中国人にもおいしさを知られてしまって、中国に良質なタンが流れていく事多いようです。こうなると、日本も値段を上げて購入せざるを得なくなり、輸入価格が上昇、また、品薄状態にもなるので、更なる値上げが発生し、焼き肉屋さん泣かせな状態となります。
地球上の人口が80億人となる事で、食べるものを選んでられない人、選んで何とか食料を確保したい人が今まで食べていなかったものを食べるようになり、どんどん食料調達費が上昇していく事が予想されます。
物価上昇、人件費上昇などやらないで、一律でいいのでは?人件費あげて給料上昇しても、買い物価格が上昇するから、実際は意味がない。だったら、みんながあげる必要ない。という考えの筆者です。今までは、中国が人件費安く頼っていたのが、ベトナム、タイ、インド、ブラジルなどのBRICSと移動して、最後中央アフリカなどに工業の発注先がたどり着くことになるかと思います。
そうなると、他に発注する所がなくなり、全ての商品がどんどん価格上昇していきます。即ち、人件費の最安値地帯が移動し、採取的にはどこに出しても価格が上昇してしまう地点が来るという事です。じゃあどうするんだよ、となりますが、自分たち日本では人口が少なくできない、中国は自前で生産する事でいっぱい、高値で買ってくれるところ向けに絞って営業活動をすると思われます。日本の経済が今と比べて破滅的な状態になるのは見えてきますよね。
※BRICSは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)
なので、調達とは、非常に将来を背負わされている分野である事がわかり、更に企業の中で調達という地位が非常に低い事が一番懸念・リスクだと思っています。
他の記事で、調達のノウハウを喋っていきます。